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NHK「あさイチ」村木厚子さんの特集を見て

赤ちゃんの「今」の残す手形アートpetapeta-art®やまざきさちえです。

 

 

 

普段自宅で仕事をする日は、朝こどもを送り出し、NHKの朝ドラを見ながら朝ご飯を食べて、それから仕事部屋へ移動してPCを開く、いうパターンが多いのですが。

 

昨日は最初のアポが9時。

 

すぐに外出予定だったので、出かける準備をしていたら、朝ドラ終わりのあさイチがたまたま目につきました。

 

村木厚子さんがゲスト、とのことで、めっちゃ見たい!と思ったものの、もう出る時間。

 

録画だけして家を出て、夜家族が寝静まってから録画を見ました。

 

 

 

ニュースなどで見知っている方も多いかと思いますが、村木さんは10年ほど前、郵政不正事件でえん罪逮捕された方です。

 

当時「厚生労働省の星」とまで言われていた、稀有な女性エリート官僚の逮捕で連日マスコミは大賑わいでした。

 

私も事件そのものへの造詣が深いわけではないのですが、そんな方が逮捕され、しかも150日以上も拘留されておきながら、結局無罪だった、とののニュースがあまりに衝撃的で深く印象に残っていました。

 

 

 

番組の中では、そのえん罪事件に関する話や、拘留中の話、そして村木さん自身の半生が語られていました。

 

男女雇用機会均等法もなかった時代に、東大などではなく地方大学卒業の女性が入省され、月平均200時間の残業などもある環境で、子供二人を生み育てながら、エリート官僚の道を歩んでこられたとのことで。

 

おこさん二人の出産時は育児休暇制度がなかったので、それぞれ産後6週・8週くらいで仕事復帰されたそうです。

 

かなりハードな環境ですよね。

 

えん罪事件は確かにとてもとても壮絶な経験です。

 

ですが、仮にそれを抜きにしたとしても、その華々しく見える人生の裏には、相当な苦労と努力があったのだろうということが想像に難くありません。

 

 

 

ですが、柔和な笑顔で淡々と話を述べられている村木さん。

 

どんな話題にも、一度も表情を崩すことなく、穏やかにでも率直に、ご自身の信念に基づいた発言をされる姿が心に響きました。

 

いろいろなものを飲み込んで、その上で自分らしさを忘れず、しなやかに凛とあり続ける。

 

そこに村木さんの人間力と、そして強い矜持を感じました。

 

 

 

 

 

最近でこそ、さまざまな場面で大きく活躍する女性を拝見する機会が多くなってきましたが、それでも世間全体で考えるとまだまだそれは一握り。

 

日常生活を送っているると、男性も女性も当たり前のようにいて、むしろ女性ってパワフルだなー、と感じる場面も多々あるわけですが、少し改まった場面に出ていくと、そこにいるのはほぼ男性という光景がほとんどなわけです。

 

いいとか悪いとか抜きにして、それが現状なのです。

 

そして、その光景をとても自然なものとして受けいれ、それを不思議なことだと微塵も感じていない私がいて。

 

それは、おそらくそのような場所にいる多くの人にとって同じなのだと思います。

 

 

 

ですが、当たり前ですが、日々の生活にはたくさんの女性もいるわけで。

 

その中にはたくさんの能力を持ち合わせている人が多くいます。

 

であれば、これからはその男性優位と考えられがちな場に登場し活躍する女性がもっともっと増えてもいいんじゃないかな。

 

むしろ、人間の比率などから考えると、そちらの方が自然な光景なのではないかな。

 

 

 

素人考えなのかもしれませんが、番組を見ながら、ふとそのようなことを感じました。

 

 

 

 

私は相対的に見れば、物事を俯瞰してみることが得意な方だと思っていたのですが、それでも、どうしてもこれまで生きてきた環境や常識の枠内で物事を捉えてしまう部分がまだまだ抜けきれなくて。

 

もっともっと柔軟な視点を持てるようになりたいな、と思いますし、そのような視点を持った上で、何がいいとか悪いとか現状をジャッジするのではなく、その現状を踏まえて、ではどうしたらより良い状態になるのか、それを考えられる人間になりたいな、と思っています。

 

 

 

番組を見て感じたこと、もっともっとたくさんあったのですが、長くなってきましたので、今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。

 

読んでいただいてありがとうございました。