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有事への雑感

赤ちゃんの「今」を残す手形アートpetapeta-art 代表のやまざきさちえです。

 

コロナウィルスの影響が広がっていますね。

テレビをつけても、スマホを開いても、誰かと会話してもコロナ、コロナ、コロナ。

多くの催し物が中止となり、学校が休校となり、小売店では買い占め騒動が起こったり。

私自身、公私ともに影響が出ていますし、コロナウィルスの情報にもその他の情報にも、いつもより敏感になっている自分を感じています。

 

そんな中で、様々な企業や団体が現状を少しでも良くするための施策を行っています。

個人でも有益な情報をどんどんSNS等でシェアする動きが広がっています。

 

 

企業の施策については、この期に乗じた宣伝活動だとの批判も耳にしますが、個人的にはその目的が100%の善意であれ、内に別の目的が秘められたものであれ、それが誰かを傷つける施策ではなく、逆にわずかな人にとってでも有益となるものならば、どんどん行われた方が良いと思います。

災害時のボランティアなどもそうですが、それによって助かる人がいるのなら、結果それはとても有意義なことなのです。

個人としても、誰かのプラスになる行為ができる人は素直にかっこいいと思います。

 

 

ただその一方で、みんながみんな

・有事には誰かのために何かをしなければならない

・こんな時こそ前向きに過ごさなければいけない

といった気持ちになる必要もないと思います。

 

普通ではない事態が起こった時に、すぐにポジティブな発想に切り替えて、対策を打ち出せる人は素敵です。

みんなにプラスの影響を与え、引っ張っていくリーダーとして世の中に必要な存在です。

 

一方でそのような時に、なかなか明るい気持ちへの切り替えができない人もたくさんいるはずです。

一見明るく振る舞っていても、また自分では明るい気持ちでいるつもりでも心の奥に不安があり、いつもと同じ状態ではいられない人もいるはずです。

私もどちらかと言えばそちら派です 笑。

 

なので私は、そのような時には無理をしなくていいと思います。

もちろん自分に余裕があれば、誰かのために何かをしたり、気持ちを切り替え普段できないことを楽しめばいいと思います。

ですが、その余裕がない時は無理にポジティブになる必要はないし、今この状況を何とかやり過ごそう、くらいのモチベーションでいいと思うのです。

昨日まで当たり前にあった日常が突然乱されるということは、本来とてもインパクトのある出来事であり、人間、不安な時は不安だし、辛い時は辛いのです。

 

今は普通とは異なる状態です。

これを読んで下さっている方は、小さなお子さんのいる方が多いと思うのですが、その方に限って話をするのであれば、そもそも子育て中の多くの人にとって、長期休業中ってかなりストレスが溜まる時期です。

夏休みバンザーイ!!と叫ぶ子供はいても、同じことを叫ぶお母さんには会ったことがありません。

今回はその時期が何の前触れもなく突然やってきたのです。

 

仕事をされている方は、予想外の出来事への調整に、並々ならない苦労をされている方も多いでしょう。

そうではない方にとっても、突然の長期休みに加え、人によっては卒業式等の行事がなくなるといった想定外の出来事に見舞われた人もいるはず。

その上、気楽に外には出かけられない、という目に見える制約と、わが子を(そして自分を)感染させてはならない、という無言の制約が突然降ってきたのです。

その制約は心身ともに大きな負荷がかかる制約です。

不安になる方がいて当然だし、すぐに順応できない人の方が多いのではないでしょうか。

 

 

そんな時には無理に前向きに過ごさなくてもいいと思うのです。

普通ではない状態なのだから、この1日を乗り越えられただけで花マルなのです。

この状況をより前向きに過ごせる人、さくっと切り抜けられる人は、スーパー花マルかもしれませんが、みんながスーパー花マルを目指す必要はないのです。

何とか普通に乗り切れたら大きな花マル。

いつもよりストレスは溜まりまくりだったけど、とりあえず無事に1日が終わったらそれだけで十分花マル。

ぜひそのことを忘れないでいてもらえたらと思いますし、基本的にモチベーション低めの私は、もちろん最後のラインをクリアすればで十分でしょ、くらいの気持ちで3月を過ごす予定です 笑。

 

 

今は普通の状況ではないのだから、無理に普通でなくでもいいのです。

素敵である必要も、かっこよくある必要もないのです。

ドタバタしながら乗り切ればいいのです。

自分のペースで乗り切っていけばいいのです。

 

疲れたなと思ったときには、美味しいものをたっぷり食べて、温かい布団の中でぐっすり眠る。

そんな風に過ごしているうちに事態はきっと快方に向かうはず。

 

多くの人が心安らかに過ごせる日が、一日も早く戻ることを願っています。