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手形アート研究をまとめた論文が英文雑誌へ掲載されました

平成31年度より行っていた広島大学と弊社の共同研究。

研究に携わってくださった先生から、本結果をまとめた論文が英文雑誌へ掲載された、とのご連絡をいただきました。

 

研究については以前HP上でも報告をさせていただきましたが

「乳幼児手形アート作品の情緒的効果を活用した学童・大人向け商品化への基礎研究」

というタイトルで行われたもので、研究には約140組の親子様へご協力をいただいておりました。

 

その報告書をまとめた論文が、英文雑誌「Yonago Acta Medica」に投稿され、同誌2023年2月号へ掲載となったそうです。

 

論文はこちら

抄録と本文の日本語訳はこちら

論文詳細はこちら

 

先生方のご尽力のおかげで、このような形で研究が実を結んだことをとても嬉しく感じました。

また、論文内にある

 

All participants highly evaluated their own artwork production, indicating that they recognized handprint artwork production as a beneficial and meaningful activity for mothers. When considering that everyday life events often cause stress in parenting mothers, artwork production as an unusual experience may help mothers find new aspects of themselves and their children.
Handprint artwork where mothers use part of their children’s body as a motif is characterized by providing an opportunity for the former to realize the latter’s growth and promoting both parties’ attachment to their work.
Learning how to see one’s relationship with the world using art and consequently gaining confidence in one’s child and oneself may lead to a new realization of the mother-child relationship. Pieces of artwork provide an opportunity for the creators to become aware of their own emotions and abilities, and may also have a selfhelp effect through the process of affirming themselves.

 

日本語訳

参加者全員において、作品制作の自己評価が高かったことから、手形アート作品制作は、母親にとって好ましい有意義なこととして認識されたと考える。育児においては日々の生活上のできごとがストレスとなりやすいことから、アート作品制作という非日常的な経験を通して、母親が自分自身や子の新たな一面に気付くきっかけとなり得る。
手形アートは、
作品に子の身体の一部の形をモチーフとして使用することから、母親がわが子の成長を実感できる機会になり得ることや、母子ともに作品に愛着をもてることが特長として挙げられる。
アートを使って世界と自分の関係を見る方法を学び、その結果、子どもと自分自身に 自信を持てるようになることで、母親と子の間の新たな関係性への気付きとなる可能性 が考えられた。

 

の部分に強くうなずくとともに、今後もコツコツとした活動を積み重ねながら、手形アートを今後もより多くの方に親しんでいただき、それがたくさんの親子の愛着形成の一助になれば、との想いを新たにしました。

 

改めて、研究に携わっていただいた先生方、研究のための手形アート体験にご協力いただいた認定講師の皆様、体験にご参加いただいた親子の皆様に感謝を申し上げます。

今回はどうもありがとうございました。