著作権について
赤ちゃんの「今」を残す手形アートpetapeta-art®︎やまざき さちえです。
petapeta-art®固有の手形アートモチーフ模倣について、多くのお問い合わせをいただいており、過去に一度お答えさせていただいたことがあります。
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著書やSNSで発表しているpetapeta-art®の作品には著作権がございます。それらを参考に、個人の方がご家庭などで作品をつくってみることは自由です。むしろ、多くの方に楽しんでいただきたいです。それがわが子の成長記録を残すことにつながったり、育児の気分転換になるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。わが子が生まれたら、たくさんの写真を撮るように、手形(アート)もごく普通に成長記録や思い出を残す手段の一つとして普及すればいいな。それが私の願いでもあります。ただ、petapeta-art®のモチーフを、弊社のやり方講座を受講されていない個人・団体・企業さまが、営利目的で無断模倣することは著作権侵害となります。
手形を何かに見立てたアート作品を制作すること、手形アートを行うこと自体は、もちろん個々の自由です。たくさんの方が手形アートを楽しめるようになるのは良いことだと思います。ですが、その手形アートを使って商用イベントなどを行う際はご自身で考案されたオリジナルのモチーフで行っていただきたいのです。
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これが1年半ほど前のことで、私が言いたいことは、今も上記の点につきます。
ただ残念ながら、この後も模倣を続けられている団体があり、またpetapeta-art®の広まりとともに、新たに同様のことをされる方も増えています。
これらに関して、petapeta-art®事務局にはたくさんの方から問い合わせが来ています。
そして、不思議なことに、手形アートを行う個人・団体は、年々増えていますが、
「模倣ではないのか」
との問い合わせが相次ぐ個人・団体と、そのような問い合わせが全く来ない個人・団体があるのです。
すると、たくさんの問い合わせがくる方に関しては、第三者にそう思わせる何かがある、という結論にならざるを得ません。
模倣ではないか、と考えざるを得なくなります。
また、実際に弊社認定のpetapeta-art®アドバイザーから、「その事案により活動に支障をきたしているので何とかしてほしい」という相談も増えています。
そうなると私としても看過できません。
基本的には何事も穏やかに済ませたいタイプではありますが、必要な時に必要なことはきちんと言いますし、悪質なものに関してはしかるべき対処もしなければなりません。
というわけで、先日から知的財産の専門家に、この事案への対応を相談を重ねています。
弁理士さんへもお話を伺いに行きました。
著作権侵害をされた場合には、通常差止請求を行うのですが、悪質な事例の場合には、損害賠償請求や裁判を行うことになります。
公益社団法人著作権情報センターHPより
そこまでの事案にならないことが一番ではありますが、方策の一つとして法的措置も視野に入れ、来週には弁護士さんへのアポイントも取っています。
個人的にもまだまだ知識が足りなかったために、このような事態になっていることを反省して、改めて知的財産権や著作権についての勉強をしています。
著作権詳細についてはもちろん、過去にどのような事例で裁判になり、どこが争点となり、どのような判決が出たのか、などを学んでいます。
ただ、基本的にはあまり大事にはしたくないのです。
petapeta-art®の手形アートは、こどもの成長記録となることはもちろん、育児の気分転換となり、親子の愛着形成を促すために考案したものです。
そのような誰かに喜んでもらうためのコンテンツで諍いになることを、私は全く望んでいません。
クラフトが好きな方にはもちろん、逆に、絵心に自信がない方にも、赤ちゃんがいてゆっくり作業できない方にも。
誰にでも、楽しく簡単にかわいく制作できるように、と考えながら手法やデザインを考案したpetapeta-art®。
簡単な作品づくりから、凝った作品づくりまで、いろいろな形で制作できるように工夫しています。
ですが、その簡単・手軽な部分が入口となって、petapeta-art®が多くの方に楽しまれるようになった一方、その点を逆手に取ってこのような事案が起こっていることを、個人的にはとても悲しく思っています。
本来なら、このようなことをわざわざ記事にしたくもないのです。
「楽しいことばかりではない育児にちいさな彩りを」
そのコンセプトのもと、たくさんの想いを込め、時間と労力を費やして考案したpetapeta-art®です。
どうか、その点をご理解ください。
手形アートの手法・デザイン等についてはたくさんのものがあって当然ですし、新しい手形アートが考案されることは素敵なことだと思いますので大歓迎です。
それぞれが気持ちよく自分の仕事を行える、その環境づくりへの配慮をお願いします。
心当たりのある方は、事態が深刻化する前に自粛・改善していただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。