心が震える
赤ちゃんの「今」を残す手形アートpetapeta-art®やまざきさちえです。
突然ですが、私、人を必要以上に褒めるのが苦手な性分でして。
良いと思ったことはそのまま伝えますし、人の良いところを見つけるのは上手な方だと思うのですが、その良いと思った部分を必要以上に良く伝えたり、思ってないことを褒める、ということができません。
例えば誰かが新しい髪形にしていて、みんながそれを誉めそやしていても、そして、それがみんなの感覚からすればとても素敵だったとしても、私自身の感覚で似合う!と思わなければ、「それ素敵だね」と絶対に言えないタイプです。
そういう時は、「新鮮だね!」とか言って切り抜けます 笑。
なので、いわゆる「おべっか」とか「太鼓持ち」的なことができず。
いろいろな局面での立ち回りは下手な方だという自覚もありますし、すっごくいいと思ったものや嬉しかったことに関しても、その感動を相手にうまく伝えられず、あぁこの感動をもっと伝えたいのに!ということがしばしば起こります。
そのせいかどうか分かりませんが「いつも飄々としているね」といったことをよく言われます。
あ、あと「真面目!」ともよく言われます。
(特に最近お酒の席で「真面目」と言われることが多い・・・)
話が逸れてしまいましたが、そんな私が久しぶり?に手放しで「素敵!!」と感じたものがありました。
平野 傑(ヒラノ ツヨシ)さんという方の作品です。
私たちが知っているような商品パッケージのデザインから、有名ブランド・雑誌へのイラスト提供などをされている方です。
先週の出張の際、「東京に行くならぜひ」とご紹介をいただいて、平野さんのアトリエへお邪魔してお話をさせていただきました。
平野さん自身もとても優しい方で、お忙しい中突然来訪することが決まった私に時間を空けていただき大変恐縮だったのですが。
カルティエに提供したという原画のシリーズを始め、実際に見せていただいた作品が本当に素敵すぎて。
言葉にならないくらいでした。
上記でサイトへのリンクも貼っていて、そちらに掲載されている作品ももちろん素敵なのですが。
原画はなんだろう、本当に次元が違う感じで。
作品のテイスト(とくに淡い花の絵のシリーズ)が個人的に好みだったこともあるのですが、作品が単に平面的な紙面として機能しているだけではなくて、そこから立ち昇ってくる空気感や匂い、情感みたいなものが、作品を目にした瞬間にふわっと伝わってくる、とでも言えばいいのでしょうか。
心が震えるって感覚に久しぶりに陥りました。
月並みな言葉ですが、それくらい感動しました。
ですが、小心者の私、あんまりじっくり見ると失礼かなと思って(そして触って汚すといけないかなと思って)、大胆に?手に取ることができず、またその感動を平野さんご本人にうまく伝えらない・・・
作品への感動とともに、もっと思ったことを率直にはっきりと表現できたらいいのにな、と、そんなもどかしさを感じた時間でもありました。
ちなみに平野さんのアトリエだけ、数枚お写真を撮らせていただきました。
このお話の後は、ちょうど帽子の展覧会へ行く予定だったそうで。
お声がけいただき、なんと私も同行させていただきました。
皇后陛下や芸能人も愛用しているというクラシックな帽子屋さんと、近くで行われていた展覧会へお邪魔。
普段使いの帽子からとてもデザイン性の高い帽子までさまざま。
展覧会では、スタッフさんに勧めていただいて、たくさんの帽子も試着させてもらったんですが、どれも被ってみると何割か増しで自分がエレガントに見えるような気がしてくる帽子ばかりでした。(目の錯覚でないことを願う)
普段被らないようなデザインのものもあったので、一枚くらい写真を撮っておけばよかったかな。。。
主催で帽子デザイナーの石田欧子さんもご紹介いただき、少しだけお話させていただきました。
次の仕事があったので私は先に失礼させていただいたのですが、久々にいろいろな制作物を拝見して、とても刺激を受けました。
この時間に限らず、今回の東京出張では新たなご縁を本当にたくさんいただいて。
一緒に何かできたらいいね、との言葉もたくさんかけていただけてとても嬉しかったです。
ご紹介してくださった方、新たにご縁をいただけた方に本当に感謝しかありません。
そして、著書「親子で楽しむ手形アート」の編集さんにも久々に会えまして。
近況などを伺えてとても楽しかったですし(編集さんがすごいインスタグラマーになっていてびっくり!)
次回作など一緒にできたら、との話でも盛り上がりました。
まだ企画段階の話でしたが、こちらも実現できたら嬉しいな。
そんなこんなで、たくさんの刺激と学びのあった出張でした。
(仕事もちゃんと終わりました。こちらもまたリリースOKになりましたら、別途報告いたします)
ありがとうございました。